サクラが半年前に発症した。
その病名は「環椎軸椎不安定症」(かんついじくつい)
以下引用
環軸関節とは、頚の骨である環椎(第一頚椎)と軸椎(第二頚椎)からなる関節であり、
第二頚椎から前方へ伸びる歯突起および種々の靭帯により安定性が保たれています。
頭部の回転運動を担っており、頚部のなめらかな動きを可能にしている関節です。
環軸不安定症は、この構造の不安定化により脊髄の損傷が起き
それに伴い軽度の場合は頚部の疼痛やこわばり、起立姿勢や歩行の異常
重度の場合は四肢の麻痺、排尿障害、および呼吸異常等さまざまな症状が認められます。
じっとして、ごはんも食べない。
更には歩き方が変。ゆっくりしか歩けない。
しかもちゃんと立っている事ができなくて
後ろ足がどんどん内側に入って行ってしまう。
首が痛そうで上目遣いになる。
なんか具合悪そうなのにお座りができない。
何度もトライするけど。どうしても座れない。
思い起こせば過去何回かのお散歩は、サクラが途中で歩かなくなって
引き返していた。あの元気なサクラがおかしいなとは思っていた。
すぐにVETに連れて行ったが、
恐らく首の骨だと思うけど、大きなVETでCTを取らないと
確定できないと言われた。素早く判断して手術をしないと
歩けなくなるかもって。。。費用は約NZ$5000(現レートで40万円位)
CT検査と手術のできる病院まで車で半日掛かる。
えーーーーーーー、どうしよう😭
手術の値段やVETへの距離も去ることながら
「その手術は喉を開いてやる場合がある」
「100%の成功は保証できないかもしれない」
ってところが最大の心配事になった。
泣きそうになっている私を見てVETのPeterは
サカンドオピニオンを聞いた方が良いよって言ってくれた。
痛み止めと抗生物質を処方してくれて
一時的には元気を取り戻したが
根本からの解決ではなく長く続ける事はできないし
悪化してしまう恐れもある。
日本の実家の犬達がお世話になった獣医さんに連絡してみた。
先生は数日の私の観察から「頸椎亜脱臼」という診断をしてくださり
長期の厳格なケージレストのアドバイスを受けた。
同時に抗生物質と漢方薬の痛み止め他サプリなどを郵送してくださった。
最初の4週間はトイレ以外はケージの中。
サクラは絶対に嫌がると思っていたが
調子が悪いのか大人しくケージに入り安静を心掛けてくれた。
庭では用を足す間の少しだけ歩くが後ろ足がよろけていて不安定だーー😯。
首も絶対に触ってはいけない。
幸いにも食欲はあったのでそこは私の安心材料になった。
この間私は一時もサクラの側を離れなかった。
4週間が過ぎるとリハビリのアドバイスを受けた。
一日2-3回、30分くらいずつ平らなところをゆっくり歩かせる。
後ろ足を縮めたり、伸ばしたり、自転車漕ぎみたいにしたり。
毎日欠かさずこれを続けた。
途中送っていただいたサプリメントが
NZ検疫で没収されてしまうという事態もあった😱
取り戻すには英文の処方箋が必要で検査に数十日
費用は時間NZ$450~(約36000円~)
えーーーーーーサプリメントなのにーーーーー。
結局、送り返してもらう事に
それでもNZ$45(3600円)も取られてしまった。
それからは次回からの為に日本の薬サプリのメーカーに
英文の成分表を送ってもらったり
同じ成分のハーブ系のサプリメントを
NZ国内で見つけ与える事ができた。
英文の成分表を送ってもらったり
同じ成分のハーブ系のサプリメントを
NZ国内で見つけ与える事ができた。
痛そうだったり、ふらふらが悪化したり
ちょっとしたことでしりもちをついたり
調子が良かったりを繰り返しながら6週間が過ぎるころには
ケージから出たがるようになった。
ゆるいケージレストとなった。
そして獣医さんからのアドバイスで首コルセットを装着。
サイズが合わないと歩けなくなる事も判明して
サクラ専用コルセットを手作り。
寝る時だけはコルセットは外してあげた。
私は2週間ほど出かける予定があり
友人が面倒を見てくれた。
本当に感謝感謝の2週間だった。
毎日スカイプで様子を見せてくれたけど
調子の悪い日があったりもして彼女達も私も心配になる。
後ろ右足を引きずっている。
しかも日に日に悪化する。
私達が留守だという精神的な不安もあったのか?
一か八かお薬の飲ませるタイミングを変えてみた。
このタイミングでケージを撤去。
庭に出した時に突っ走って行ってしまった。
見えないところまで遠く。。。
土手から下にも飛び降りて水溜まりにハマって
登ってこれないでいた。
ドロドロで臭くなっている😨
ファンタまで引き連れて。。。
飛んだり、跳ねたりし過ぎたのもこの病気の原因の1つ。
あーーーー、やばすぎる。
戻った時には右足は動かなくなっていて
曲げ伸ばしをしようとしても突っ張っていてできない!
閉じ込めなくてはいけない事態に。。。あーあ😩
もうだめかもーーー
せっかくここまで回復したのにーー。
私が油断したせいだーーーー。
まるで今まで緩んでいた右足のボルトを
誰かがキュッキュッと閉めてくれたように
しゃんとした右足がそこにあった。
歩き方が劇的に良くなっていた。
やっとみんなで短い散歩にまで出かけ
(ニュージーランドでやっと1種類だけ見つけた犬用階段)を
登れるようにまで回復した。
って祈っていたことが叶った。
4か月前の事を考えると
本当にそうなるとは思えなかった。
VETのPeterにもこの回復ぶりを報告に行ったところだ。
とても喜んでくれた。
日本の獣医さんが
こんな遠いところの患犬を
親身に面倒見てくださったことに
深く感謝したいです。
それと留守中に面倒を見てくれた彼女達
心配してくれたみなさん。
ありがとうございました!
さーーー、次はファンタの耳が治る番だからね。
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