2016年12月4日日曜日

実体験(回顧録) 第1話「多頭飼い」

私、ずーっと家族犬同士の喧嘩なんて
他人事だと思っていた。

 まさか
この仲良しのパパアルファと息子ファンタが
あんな大喧嘩をするなんて
想像をする事もなかった。


 今から7年前、ファンタが4歳になった頃だった。
それは突然勃発した。
ガーデンでの出来事だった。
知り合いが来ていて
自宅のガーデンでボール投げをしてワン様達と遊んでくれていた。
ボールに同時に向かっていたアルファとファンタが

急に取っ組み合いの喧嘩を始めた。
「ヴー、ヴー」怖い声をあげてお互い歯をむいて
嚙みつきあいの喧嘩をしている。
まるで何かに取りつかれたように


体が少し大きいパパアルファが馬乗りになり
ファンタに噛みついている!!
ファンタも負けじと飛びついてスッポンみたいに
アルファの耳を嚙みちぎるのではないかという剣幕だ!!

「あーーーー、もう喧嘩やめてーーー」と
デルタ(今は天国にいる黒ラブ)は、
切ながっていた。


私は「キャーーーーーーーーー!!!」って
とにかく2匹を引き離そうと
うかつにも手を出してしまった。
私を絶対噛むはずがないと思っていた。


無知だった。

どちらかなんてわからない早さで
「がぶーっと」左手の甲を噛まれてしまった。
その痛さより2匹の喧嘩を止めたくて
ホースの水をかけたり物を間に入れたけど
止まらない。
しばらく遠くから見ている事しかできなかった。


長時間の喧嘩で疲れて一息ついていたところをやっと引き離した。
手の甲からの出血と共に深い歯形としびれるような痛みを抱えた私は
すぐ救急病院へ行って治療をしてもらった。
2匹とも、もちろん血だらけ。。。


それからというもの
2匹の喧嘩はどんどんエスカレートし
目が合ったり肩がぶつかっただけで大喧嘩が始まるようになった。
その後も気を付けながら喧嘩の仲裁に入ったつもりが
今度は左人差し指を噛まれ
かなりの傷になってしまった。
どちらの傷も今もかすかながら残っている。


 そして
日本から訪れていた私の母までが犠牲者となった。
救急病院には合計で4回も行く事になって
詳しい状況も病院で説明しないといけなかったから
「危険な犬」だと役所に
ブラックリストとして届けられたらどーしよーと
冷や冷やした。




それぞれをケージに入れたり、チョーカーチェーンや
マズル(手作りバージョンや市販品)をトライした。























あれこれ必死で調べると

似たような形、格好で年の近い同性同士
上に立つための権力争いをする場合があるという。

タイミングとしたらファンタの体が大きくなり
サクラを新しく家に迎え入れた。
このタイミングだったのかもしれない。
アルファパパとファンタが


優しくておとなしいデルタと

仲良し猫のブラボー(今は天国のイケメンcat)
そしてサクラの家族の長に立とうとしていたんだね。

色々な情報を見ると
「どちらかの犬を手放すしかない」というアドバイスが多かったけど
そんなのは絶対イヤだった。


更に良い方法を探していると森田誠氏の
「愛犬と豊かに暮らすためのしつけ方」
というDVDを見つけ購入した。
内容は「まず飼い主の態度から変える」という事。
誰が家族のボスなのかをちゃんと教える。
野生の潜在意識を忘れさせる。
などというもので
毎日毎日根気良くトレーニングを繰り返した。


1年以上かかったけど

このしつけ法のお陰と
アルファが年をとってきて落ち着いたという事もあり
喧嘩が勃発するタイミングも減り
最終的には、皆無となった。。
(ちなみにメス同士の戦いはもっとややこしいらしい。。人間と同じ??)



今ではいっつも一緒。

シンクロ?
いつもぴったり、超仲良しになりました。
これが私の多頭飼いから学んだお話しでした(^^)/




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